第9日目:第34番札所〜第36番札所 天氣:いい加減にせい、と言いたくなるような快晴
午前6時、民宿を出発。
この日からペットボトルの水を凍らせて持って行くことに決めた。
他のお遍路さんに教えてもらったアドバイスなのだが、
この猛暑の中、普通に冷やしたんでは午後を持たずぬるま湯になってしまう。
凍らせておくことによって、午前中はもちろん、
午後のもっとも暑い14時の時間帯でも十分もつ。

今日はそれまで浦戸大橋を使っていた距離を
フェリーで渡ることにした。
ただし、8/15〜8/30の間はメンテナンスのために利用不可になるらしく、
今日(8/11)はギリギリセーフだったというわけだ。
ギリギリのところで私は運が良い。
50ccまでの自動二輪が持ち込みOKらしい。
もちろん、自転車もノー・プロブレムだ。
午前6時40分。始発のフェリーが到着した。

しかし、まだまだ先は長い。まだ全工程の半分もきちゃいない。
これからどんな試練が私を待っているのか・・・
そんなことをおもいながらちと不安な表情を自分で撮ってみた。
こんな写真を自分で撮っているのだから、まだ十分余裕がある。
・・・自分の顔をドアップにするのも何なんで、サイズは極力小さくした。
ちなみに、朝早いせいか、この船にいるのは私一人だ。
午前6時50分、フェリーが向こう岸へ到着。
さぁ、あらためて出発だ。
途中、昨日すでにおまいりを済ませた第33番札所雪蹊寺(せっけいじ)を通過する。

すでに昨日の時点で道筋は把握していたので、
すんなり午前7時15分過ぎ、第34番札所種間寺(たねまじ)へ到着。
後で知ったが、ここの観音堂では子育観音がまつられている。
観音像のまわりには底の抜けたひしゃくがはりめぐらされている。
安産祈願らしい。もうちょっとチェックしておけばよかった。
・・・なぜかは聞かないでね。

そして、午前9時5分過ぎ。第35番札所清滝寺(きよたきじ)へ到着。
中央の大きな像は薬師如来像だ。
この如来像の中を真言を唱えながら
胎内をくぐることで
厄除けになるらしい。
当然私も入ってみた。人ひとりが何とか入れるスペースで、
かつ、明かりがないため、手さぐりで行き先を探っていく。
最初入ってみて、(戻ろう)とおもっても、
その方向転換するスペースがないのだ。
いったんはじめたら最後まで突き進むしかない。
正直、メタボリック症候群に悩む人間だったら
はダイエットしてから入ったほうがいいな・・・
そんなことを考えながら進むと出口の明かりが。
正味10分足らずで出た。
実際体験した感想としては、正直、けっこう面白くもコワかった。
でも『案ずるより産むが易し』やってみたモン勝ちよ。
そして、第36番札所青龍寺(しょうりゅうじ)へ向かう。
第35番札所清滝寺(きよたきじ)は約20kmの距離だ。
土佐湾沿いに進む。すでに距離の感覚がマヒしているため、
20kmといっても大したことがないとおもってしまっている。
海を見ながらとはいえ、少々おなかいっぱいになってきた・・・

午前10時50分。
第36番札所青龍寺(しょうりゅうじ)へ到着。
ごらんのとおり、本堂までは急な角度の、
170段の階段が待ち構える。
でもそんなの関係ねぇ!?
・・・またしてもパクっちまった・・・
さて、ここからなのよ、『修行の道場』土佐(高知)の本領は。
次の第37番札所岩本寺(いわもとじ)へは約50km(5kmの間違いぢゃあない!)。
向かう道は2とおりある。
1つは、第36番札所青龍寺(しょうりゅうじ)から来た道をいったん途中までもどり、県道23号線を進む方法。
もう1つは、そのまま県道47号線をひた走る方法だ。
青龍寺(しょうりゅうじ)へ向かう途中、何人かのお遍路さんが戻ってきたのを見たから、
一般的には前者のルートを通るのだろう。
あまのじゃくな私はあえて、県道47号線をとおる後者のルートを選んだ。
・・・なるほど、よくわかった。
この県道47号線は周りが木で囲まれている以外、何もないのだ。
『何もない』とは人氣(ひとけ)はもちろん、車も店も何もないということ。
ひたすら同じ道が続く。正直、こういう類の道がいちばん氣が狂いそうになる。
しかもひたすら上りが続くのだ。
個人的には、お遍路さん用の地図にも『上りがつづく』とか
詳細を記載してくれればいいのに、マジでうらめしくおもった。
いや、『うらめしくおもった』なんてレベルぢゃあない。
『いい加減にしろよな、チクショー!?』『ひたすら同じ道通らせやがって、フザけんなコラァ!?』
・・・上りきれない坂を自転車を押して歩きながらやっぱり出てしまった、私の悪いクセ。
ただ、根性無しの私は午後になって50kmもの道のりを進むつもりはさらさらなく、
途中にある民宿で1泊することに。
しかし、この民宿がすごいところにある。県道から急勾配の坂を約1kmぐらい下ったところにある。
案内の指示通りしたがっているつもりだが、どんどん坂を下っていく。
これで道を間違えていたらシャレになんないぜ。
そうおもいながらも、道は間違っていなかったようだ。
今日は12時半にて打ち止め。この22日間のお遍路中、2番目に早いお遍路終了時間だった。
部屋に着いて、さっそくひとっ風呂浴びる。
自分ではそれほどでもなかったつもりだが、
やっぱりそれまでの疲れが残っていたのだろう、
NHK大河ドラマ『風林火山』の再放送を見ながら爆睡。
再度起きたのは午後5時過ぎ。
やっと暑さも和らいできた時間帯だった。
エアコンをつけてなかったからだろうか、汗グッショリだった。
外に出てみたら、何か『世界の中心で愛をさけぶ』に似た景色があったので、
おもわず1枚。もちろん、ここは『セカチュー』とは関係がない。
あれって実は香川県だったのね。
ここの民宿のオバちゃんにはとてもよくしてくれた。
詳細は明日の分で説明しよう。
また、機会があればたずねてみたい、マジでそうおもった。
(第10日目へ続く)
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