第8日目:第30番札所〜第33番札所@高知 天氣:イケナイ太陽が照りつく快晴
午前6時、ビジネスホテルを出発。今日はお遍路は早々切り上げて
ハナッから遊ぶつもりだった。それはおいおい説明しよう。
南国市(なんこくし)からついに高知市に入る。
距離にして約10kmといったところか、
午前7時過ぎ、第30番札所善楽寺(ぜんらくじ)に到着。
ここの寺院は、写真を撮り忘れてもうた。

ここは土佐神社の別当寺としてあり、もう1つ、別に安楽寺という寺院があって、
かつてはどちらが第30番札所にするか一悶着合ったらしい。
結局平成6年、第30番札所は善楽寺、
安楽寺は奥の院ということで決着になったらしい。
・・・って、ここで別にガイドブックをなぞってもしょうがないね。
次行ってみよう。
第31番札所竹林寺(ちくりんじ)に向かう。
が、まっすぐ県道44号線を通過していたはずだが、
いつしか384号線に入り込んでいたらしい。
途中コンビニに立ち寄って道を聞いてみたが、
バイトのおねぇちゃんはいまいちわからない。
地図を見せて現在位置も確認してみたが、
それさえもいまいちわからないとのこと。
いくら地元の人でも、年配の人ならともかく、
若い人が遍路に興味があるとは必ずしもいえないわけで。
もうちょっと、街中でも道案内で出してくれれば話は早いんだがなぁ。
この旅では全体的にそうおもうことが多々あった。
まぁ、サービス業ぢゃないんだから、と言われればそれまでだけどね。
結局、元きた道を戻ることにした。しらないうちに右折していたらしい。
あった、あった、『あと●●km』の表示が。
ただし、そこで待ち構えるのはやっぱり上り坂。
あらかじめわかっていれば覚悟はできるが、
予想に反して坂があるのは精神的にキッツい。
というより、このごろから毎日上り坂にはブチ切れていた。
『またかよ、フザけんぢゃねぇってんだよ!?』
正直、ここまで悪態をブチまけながら遍路していたのは私だけかもしれない。

途中、2匹のネコがじゃれあっていたので、写真におさめた。
でもデジカメを見せると、なぜか、この写真の反応がいい。
でも遍路に『そんなの関係ねぇ!?』
・・・って若手芸人のネタ、パクっちまった・・・
午前9時半過ぎ。山陰で陽はさえぎられていたが、何せ猛暑のまっただなか。
汗でグショグショになりながらも、なんとか第31番札所竹林寺(ちくりんじ)に到着。

といっても、別に竹やぶで覆われているわけぢゃないのだ、あしからず。
本当はこの寺院の目の前に、うどんやおでんが有名な食堂があるのだが、
それほど腹もすいていなかったのでここは素通りした。
さぁ、次へ進もう。そんなとき、氣のゆるみがあったらしい。
坂を下るときに、スピードの出しすぎで曲がりきれず、
ガードレールに衝突。そのまま転倒した。というより、文字どおり吹っ飛んだ。
でも不思議と手のかすり傷だけで済んだ。自転車もなんともない。
しいていえば、ふっ飛んだ衝撃でデジカメも吹っ飛び、傷がついた。
しかしあの時は本氣で死ぬと想った。
対向車でもあったら、こんなレポート書いてもいやしなかっただろうね、たぶん。
お遍路では、『同行二人』と言って、弘法大師も一緒に遍路してくれるという言葉がある。
もしかしたら、お大師さんが守ってくれたのかもね。
氣をとりなおして、出発。

午前10時40分過ぎ、
第32番札所禅師峰寺(ぜんじふじ)に到着。

しばらく休憩していると、カップルが写真を撮ってくれと頼んできた。
確かにここの境内から眺める下の景色はすばらしい。
今度は嫁とくることにしよう。嫁がいればの話だが。
今日は次の第33番札所雪蹊寺(せっけいじ)で打ち止めだ。
途中、桂浜を経過する。桂浜と言えば、そう、坂本竜馬の銅像だ。
しかし、それだけではない。もう1つの理由があった。
ともかく、まずはやるべきことを先にやってしまおう。
県道14号線をまっすぐ、そして、浦戸大橋を渡る。
ここまでは何の問題もなく
、桂浜へ入る。
しかし、ここから先でまたしても道に迷ってしまう。
2、3回同じ道に入り込んでしまう。
結局、
公園の歩道を自転車をかついで渡る荒技をここでもやってしまった。
午前11時にはすでに出発して、たった10kmの道のりのはずなのに、
氣がつけばすでに13時をまわっていた。

13時40分過ぎ。ようやく第33番札所雪蹊寺(せっけいじ)に到着。
さて、今日のお楽しみは実はここからだ。

元来た道を戻り、桂浜の海岸に降り立つ。
さっきも言ったが、やっぱり坂本竜馬の銅像でしょ。
どうよ、この下からのアングルは?

もちろん、海岸もバッチリおさめてきたのだ。
波が岩にあたってしぶきをあげるところがまた感動的!
・・・ってこれはあくまで自画自賛だが。
さて、ここ桂浜に降り立ったのはもう1つ理由があった。

それがここ、桂浜水族館。
別に水族館なんて全国どこにでもあるものだが、
事前のNHKニュースである特集を見ていた。
それが、『ドクターフィッシュ・テラピー』だ。
ドクター・フィッシュとは、人間の古い皮膚を好んで食べるメダカのような小魚で、
現在もドイツやトルコでは皮膚療法の一環で用いられているらしい。
どうしても試してみたくて、わざわざ遍路の日程を変更してまでここにきたのさ。
事前に足を洗って、水槽の中に入れる。
・・・ってちと見苦しい足だが、よく目をこらせば、
10匹以上のドクター・フィッシュが自分に群がっている。
私のほかにも3人の親子の両足が水槽に浸かっていたが、
私の足がフィッシュの寵愛(ちょうあい)を独占してしまっている。
新陳代謝が進んでいるのか、それとも、
皮膚ごと私が死んでいるのか・・・?
はじめのうちは素足で靴をはいていたので、
とかく皮膚を擦りむきまくっていたからそれもあるのかも。
感想としてもは魚の小さな口がチョコチョコ皮膚をついばむため、
こそばゆいが、これがなかなか氣持ちいい。
お遍路でこんなことをやってるのは私だけだろうな。
だって、他のお客さんは私のお遍路の格好を珍しそうに見ていたもの。
わずか10分でテラピーは終了。
でも、翌日には擦り傷がすっかりかさぶたに変わっていた。いやぁ、やっぱりやってよかった。
その後はイルカのショーを堪能。

15時半に桂浜水族館を離れる。
しかし、今日宿泊予定の民宿に行くために、
1つ、氣をつけなければならないことがある。
それは、浦戸大橋だ。交通量が多い上に、自転車や歩行者のスペースが1人分しかない。
橋を渡ろうとした矢先、対向で自転車がやってきたので、
いったん引き上げなければならなかった。
とりあえず橋を渡りきって、 ようやく、今日の長い一日が終わった。
民宿でテレビをつけると、『よさこい祭り』がライブ中継されていた。
もしかしたらその氣なれば直接見に行くことができたのかもしれない。
いや、先のことを考えて今日はもう休もう。
そんなにあれもこれもできるわけぢゃない。
後で地図を見て確認したら、別に浦戸大橋を渡らなくても、
無料のフェリーがあるらしい。翌日、早速乗ってみることにした。
明日は早くも高知市を離れる。
でも、『修行の道場』高知の本領はまだまだこれからなのだ・・・
(第9日目へ続く)
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