第19日目:第65番札所〜第70番札所 天氣:晴れ
おぉ!?なんだかんだ言って、ついに今日で愛媛も終わりなのだ。
ついに『涅槃(ねはん)の道場』讃岐(香川)に入る。
午前5時10分、ビジネスホテルを出発。
香川に入る前に、愛媛最後の第65番札所までに、
まずは46kmの道のりをクリアしなければならない。
道はカンタンだ。県道11号線をまっすぐ。
西条市(さいじょうし)から新居浜市(にいはまし)を越え、
四国中央市(しこくちゅうおうし)に入る。
東方面に進んでいるため、前方から太陽が現れようとしている。
おぅ!?まるでスクールウォーズの川浜高校のラグビー部のように、
まさにライジング・サンに向かって走っている。・・・ただの妄想か。
途中とあるコンビニを通り過ぎようとすると、他の自転車遍路さんがこれから出発しようとしていた。
とりあえず、あいさつを交わした後、あれ?と想った。徳島で知り合った人ぢゃあないのか?
と想ったら、向こうから話しかけてきた。『徳島でお会いしましたよね?』
間違いない。徳島で別れて、愛媛でまた会うとはね。こういう縁も、それはそれでまたいとおかし。
でも、車輪の大きさが違うせいか、それとも私のペースが相当遅いのか、
みるみる引き離されていく。まぁ、いいや、私は私のペースを行くだけだ。
四国中央市役所を過ぎて、標高約450メートルの三角寺山に向かう。
やっぱり山道かよ!?ともつっこんだが、途中で岩清水が湧き出ている。
手にすくってノドをうるおす。いきなはからいだぜ、お大師様!!

出発してから約4時間、9時5分、第65番札所三角寺(さんかくじ)に到着。
山門までに、73段の石段が待ち構える。
9時30分、出発。これからいよいよ最後の道場、香川に入る。
愛媛からいったん徳島に入って、香川県は観音寺市(かんのんじし)に入る。
次の第66番札所は実は徳島県と香川県の県境の、しかも徳島県内にある。
ところが、ここがまたどえらく、遠い。
次の第66番札所までは約23km。始めのほうこそ、山道を一氣に下っていくので超楽勝だったのだが、
6kmを過ぎたあたりの県道192号線に入ったあたりからまた微妙な上り道が延々続く。
実際体験して想ったことだが、ゆるやかな上り道が延々続くくらいなら、
おもいっきり急勾配の上り道のほうがまだマシだ。
なんてったって、肉体的な問題より、精神的に厳しい。
『いつまでもふざけんぢゃねぇ!!』やっぱり怒りながらの走行になってしまった。
まったく我ながら学習のできないヤツだ。

12時35分、ついに第66番札所雲辺寺(うんぺんじ)のふもとまで来た。
これが、そこから見えた香川県の風景だ。
ついにここまできたぜ、感慨もひとしおだ。

これからロープウェイを使って頂上まで行くことになる。
頂上は標高約910メートル。四国遍路中、もっとも高い札所になる。
はじめのうちは、ロープウェイなんて使わなくても、上りきってやるぜぃ!
なんていきまいていたが、途中の道ですっかり挫折した。
自分で言うのもなんだが、私もおもったより全然根性ないヤツだ。

とはいえ、ロープウェイから見る景色はまた格別だ。
向こうに見えるのが香川県は高松市らしい。

そんなこんなで、13時過ぎ、第66番札所雲辺寺(うんぺんじ)に到着。
『仮本堂』とあるが、当時は本堂が改築中で、文字通り仮の本堂だった。
しっかし、山頂は氣温が23度で涼しい。
今までの怒りもすっかり冷ましてくれる。

涅槃像を中心とした、五百羅漢像(ごひゃくらかん)像。
『羅漢(らかん)』というのはお釈迦様の弟子のことらしい。
いろんな表情、容姿のお弟子さんがいたものだ。

ちなみにこれは戦の神様、毘沙門天像の展望台だ。
像の下が塔になっていて、中は螺旋階段状に上れる。
そして、上から眺める景色もまた絶景かな。
・・・って、写真がない。またしてもおさめ忘れたらしい。
14時15分、雲辺寺を後にする。下り坂なので、速い速い。

14時52分、第67番札所大興寺(だいこうじ)に到着。
お参りをしているのは先の雲辺寺にも写っていたが、
どうやらオートバイでまわっているらしい。
だから、私がチャリで到着したときにはすでに彼がお参りをしていた。

15時53分、第68番神恵院(じんねいん)、第69番観音寺(かんのんじ)に到着。
ここは『1寺2札所』といって、1つの境内に2つの札所が位置している。いわば1粒で2度オイシイ。

そして、16時48分、第70番札所本山寺(もとやまじ)に到着。
陽はまだガンガン照りつけてはいたが、それほど強くもなかった。
実は本堂は国宝指定なのだ・・・。
って、後でガイドブックを見たらそう書いてあった。
しかし、今日は久しぶりにハードだった。というか、かなり無理をした。
後で、走行距離を計算してみたら、過去最高の102km!
この猛暑の中、実に12時間チャリで駆け抜けたことになる。
確かにだいぶ距離はかせげたが、こんな調子では身体がもたない。
明日はペースを落とそう・・・今日は本氣で疲れた・・・
そうおもいながらも、そこはノビーのやること、
明日は明日で命がけだったのだ・・・
(第20日目に続く)
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